こんにちは、MAKOOTOです。
前回に引き続き、Delayの使い方を見ていきます。
前回の記事:3種類のディレイ「Mono・Stereo・PingPong」とDelayTimeの「TとD」のお話。
【ディレイ・Lv2】押さえておくべき3種類のディレイと、TとDの意味【DTM】
今回は、フレーズによってDelayTimeやFeedbackなど、
実際に各パラメータをどのように設定していくと良いのか。
そのヒントになればという記事にしていきたいと思います。
ステレオ感を出したり、ダブル効果を生み出したりという、
ある程度決まった設定はあるのですが、まずはディレイに慣れようということです。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii1.jpg” name=”ルイー”]よし、早速試してみるぜ[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu1.jpg” name=”シブ君”]おー、がんばれー(ぼけー)[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii4.jpg” name=”ルイー”]お前、初仕事なのにやる気ないな・・・[/speech_bubble]
スポンサーリンク
ディレイに慣れよう
サンプルを用意してみました。
音源はEastWestのRAに入っているマンドリンです。
下は打ち込んでみたフレーズ。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu1.jpg” name=”シブ君”]これ、押さえ方とか大丈夫?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii2.jpg” name=”ルイー”]知ってるぞ!ヴァイオリンと同じだ![/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii5.jpg” name=”ルイー”]フッ、かっこいいだろ?最近弾いてないがな[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu1.jpg” name=”シブ君”]・・・[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu6.jpg” name=”シブ君”]うん、やっぱいいや[/speech_bubble]
では、この音源トラックにMonoDelayを直で掛けて、良さそうな響きのポイントを探してみます。
基本の音を1/4の長さで区切っているので、
1/4とその両脇の1/2、1/8のディレイタイムで聴いてみます。
DelayTime=1/2
まず、ディレイタイムを1/2にして聴いてみます。
うん、のんびりしてて良い感じですね。
私の場合、ディレイの基本数値は、
Mixはおおよそ10~30くらい、Feedbackは20を基本にしています。
DelayTimeが短い時でわかりやすく余韻を残したい時などは、
Feedbackは40、50くらいまで上げたりします。
個人差はあるでしょうし、曲調やオケ(バックの音)にもよりますが、
私は大概、0~50で収めて使用することが多いです。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu1.jpg” name=”シブ君”]最初は、これが答えだ!っていうのは特にないから、あんま気にしなくていいよ[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii2.jpg” name=”ルイー”]おっ、優しいなシブは[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu3.jpg” name=”シブ君”]・・・は!?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii4.jpg” name=”ルイー”]え、何でそこ怒るの[/speech_bubble]
DelayTime=1/4
次にDelayTimeのみ、1/4。
綺麗にまとまった感じです。スタンダードな印象。
「Feedback=20」・「Mix=10~20」くらいだと聴感上ディレイ音が4~5回で終わるので、
「DelayTime=1/4」の場合、小節の頭になった音がその小節内で音が収まります。
DelayTime=1/8
今度は短めの、1/8。
ディレイの間隔が速く、きめ細かな印象があり、これもいいですね。
ただ、2小節目(00:02辺り)の「ジャラーン」という全音符の部分に関しては、
DelayTimeのみ狭くしたため、3小節目までの繋ぎが断たれた感じになっています。
バックに他の音があればこれでも良さそうですが、
単体で聴く分には間が空いてしまい、少し物足りなさを感じます。
Feedbackを上げて、3小節目に上手く繋げるよう調整してみましょう。
「Feedback=40」
先ほどより2小節目に伸びが生まれました。
ちょっと音が切れるの速いかなーとも感じたので、も少しFeedbackを上げてみます。
「Feedback=50」
2小節目のディレイの伸びは丁度良い感じになりました。
ただ、「Feedback=50」もあるので、今度は他の部分が少しうるさめになったようにも感じます。
ここで、2小節目は全音符のままでいきたい!という場合は、Feedback=40か50を選びますが、
それだとちょっとやまびこがうるさいかなー、という場合、Feedbackを下げる方向を考えます。
リバーブなどで薄っすら補ったり等、たくさん音を繋げる方法はありますが、
今回は、2小節目を1/2分音符にして、Feedbackを下げてみる形を取ります。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii1.jpg” name=”ルイー”]やさしめでいくぜ[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu4.jpg” name=”シブ君”]うんうん、いいと思う[/speech_bubble]
上の図のように、2小節目の上のド#を分割して、
少し気になった部分のベロシティ(音の強さなど)を弄りました。
Feedbackも25の方がいいのかな~と思い始めて、ここも調整。
DelayTime=1/8、Feedback=25、2小節目の音を分割、他微調整
トータルの間の繋ぎはさっきよりまとまったかな?という印象です。
「Feedback=50」を聴いた直後なので、
相対的にディレイ音に少し物足りなさを感じてしまったり、
また今度は6小節目の繋ぎが気になりだしたり・・・(笑
試しにドラムとベースを適当に加えて、
1/2、1/4、1/8のDelayTimeでそれぞれを聞き比べてみます。
DelayTime=1/2、Feedback=15
DelayTime=1/4、Feedback=20
DelayTime=1/8、Feedback=40
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii4.jpg” name=”ルイー”]ふう・・・ちょっと疲れてきたぜ[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii3.jpg” name=”ルイー”]段々何がいいかわからなくなってきた・・・[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu5.jpg” name=”シブ君”]グー・・・、グー・・・[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii6.jpg” name=”ルイー”]キサマッ!!興味なしかッッ!![/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu1.jpg” name=”シブ君”]あ、うん、1/4でいいんじゃん?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii7.jpg” name=”ルイー”]おっ、さすがは・・・[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu7.jpg” name=”シブ君”]ボク、四分音符だしね![/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii4.jpg” name=”ルイー”]・・・そういう理由?[/speech_bubble]
この三つで私が選ぶとしたら、
最初の曲を作る方向性が少しのんびりな感じだったので、
1/4パターン > 1/2パターン > 1/8パターン
でしょうか。
ちなみにこの曲、BPM=100なので、これを200にして2倍速にしてみます。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu1.jpg” name=”シブ君”]案外違うイメージが膨らむので、BPM変えるのは割とオススメだよ[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii2.jpg” name=”ルイー”]速いとかっこいい! 速いとかっこいい!![/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu6.jpg” name=”シブ君”]とりあえずルイーがバカなのはわかった[/speech_bubble]
1/8パターン、BPM=200
あー、これなら1/8でも良さそうかも。
でもドラムが少し余計なリズムを作っちゃってる感もある。
(間のバスドラが少ししつこいかな?)
ドラムパターンを少し緩やかにしてディレイは「1/4パターン」にしてみる。
一応比較の為に、それを「1/2パターン」でも書き出してみます。
1/4パターン、BPM=200、ドラム変更
1/2パターン、BPM=200、ドラム変更
こっちのドラムパターンの方がしっくりきそう。
BPM=200だと、どのディレイパターンでも良さそうな気がする・・・(笑
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu1.jpg” name=”シブ君”]ま、そんなに難しく作ろうと思わなくていいってことだね[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii1.jpg” name=”ルイー”]なるほどな[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii5.jpg” name=”ルイー”]しかし、俺としてはもう少しかっこよくしたいところだが・・・[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu1.jpg” name=”シブ君”]無理すんな、そもそもキミかっこよくないから[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii4.jpg” name=”ルイー”]いや曲のことなんだが[/speech_bubble]
まとめ
- Feedback=20くらいだと、ディレイ音は大体4~5回くらいになる
- リズムが4/4拍子で、DelayTime=1/4、Feedback=20の場合、小節の頭で鳴らした音はその小節内で鳴りが丁度消えるので、しっくりくることが多い
- DelayTimeを下げるなら、対照的にFeedbackを上げると音が繋がりやすい(その逆も)
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu1.jpg” name=”シブ君”]あとは、色んな曲を聴いて少しずつ使い方を増やしていけばいいよ[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii1.jpg” name=”ルイー”]そうか、わかった[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii2.jpg” name=”ルイー”]優しいな、シブは!(また怒るかな)[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu7.jpg” name=”シブ君”]そうでしょ!?そうでしょ!?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”think” subtype=”R1″ icon=”ruii4.jpg” name=”ルイー”]・・・こいつの思考、全然わからん[/speech_bubble]
というわけで、今回はこんなところでしょうか。
私の場合はですが、最終的には耳で聞いて、参考の曲などがあればそれを聞き、
また自分で作った曲を聞き返したりなどして、感覚的にしっくりくるところを探します。
ディレイのみで色々弄ってみただけでも幾つかパターンが出てきたので、
迷ったら、まずは一つ、良さそうかなというパターンをチョイスして次に進みます。
あとで幾らでも立ち戻ればいいというくらいサクッと決めると、案外進みます。
わけがわからなくなってきたら、時間を置いて一旦頭をリセットして、また聞く。
リセットをかけて聞き返すと、案外フラットに聞けます。
そして、これを毎度やっていくと、段々耳や感覚が培われていく。
一例として参考にして頂ければと思います。
それでは!