1980年代ゲーム機の音源をエミュレートした『SOCALABS 8-BIT TREATS』が無料配布

音楽制作ソフト・ハードウェア開発を行っているTracktion Corporation社が、1980年代のゲーム機の音をエミュレートしたソフト音源、「SOCALABS 8-BIT TREATS」を無償配布しています。

SOCALABS 8-BIT TREATSには4つのプラグインがあり、それぞれ

  • PAPU(ゲームボーイ・任天堂)
  • RP2A03(ファミコン・任天堂)
  • SID(Commodore 64)
  • SN76489(セガ・マスターシステム)

をエミュレートしているようです。

ICONさんの記事を何気なく読んでいたらこれを目にして、ちょっと面白そうなプラグインだと思ったので記事にしてみました。

 

PAPU(ゲームボーイ)

公式ページには、

  • 任天堂ゲームボーイをエミュレート
  • 矩形波チャンネルが2つ
  • その内片方のチャンネルにはスウィープ機能搭載
  • ノイズチャンネルが1つ

とあります。

ゲームボーイの音色とチャンネルは、

  • 矩形波2
  • 波形メモリ1
  • ノイズ1

なので、PAPUに波形メモリ音源を別で用意して1チャンネル分加えてやれば、ほぼゲームボーイ音源を再現できそうです。波形メモリ音源がない以外には、きちんとGB音源のステレオ出力も再現されている。

ゲームボーイのステレオ出力って、印象全然覚えてないんですけどね。友達がちらほら持ってたくらいだしなぁ。

 

RP2A03(ファミコン)

  • NTSC方式・任天堂ファミコンのRicoh 2A03をエミュレート
  • 矩形波チャンネルが2つ
  • 三角波チャンネルが1つ
  • ノイズチャンネルが1つ

NTSC方式というのは、ビデオ出力・放送方式のことで日本や主に北アメリカで採用されているもの。そのファミコンに使われている、リコーが開発した2A03という8bitCPUをエミュレートしたものだそうです。

拡張とかそういうのは考えずに、DPCMの無いごく普通のファミコン音源と考えるとよいと思います。

DPCMとは、要約すると「サンプリング音を一つだけ使えますよ」ということ。くにおくんの「なめんなよ」とか、マリオ3の甲高いコンガみたいなパーカス音がそうですね。

 

 

SID(Commodore 64)

  • モステクノロジー開発のSID搭載コモドール64(C64)をエミュレート
  • 3基のオシレーター
  • 矩形波・三角波・ノコギリ波・ノイズの4種類の波形
  • オシレーターごとのADSR機能
  • リングモジュレーション(三角波出力切り替え)とオシレーター間のハードシンク機能
  • ハイパス・バンドパス・ローパスフィルター搭載

コモドール64とは、ファミコンとほぼ同時期に欧米などで流行ったコンピューター。日本ではほとんど売れなかったそうで、その道の人でなければ国内での認知度は低いかも知れません。

しかし性能は凄い。4種類の波形を出せるオシレーターが3基。またADSRのパラメータ変化も可能。ADSRとは「Attack、Decay、Sustain、Release」のことで、ゲームボーイを模したPAPUよりも随分と操作の幅が広い。

更にリングモジュレーションにハードシンク機能、ハイパス・バンドパス・ローパスフィルターまで積んであり、いや~これは値段高くてもしょうがないでしょう。C64凄いね。

そんなC64を模したプラグインがこのSID。CPUの名前のまんまですね。

 

SN76489(セガ・マスターシステム)

  • セガ・マスターシステム(他)のテキサス・インストゥルメンツ社開発のSN76489をエミュレート
  • 矩形波チャンネルが3つ
  • 3和音発声
  • ノイズチャンネルは1つ(種類は2つ)

メガドライブの前身となるセガ・マスターシステムの音源を模したプラグイン。C64はどちらかというとパソコンに当たるため、性能はずば抜けているようにも思いますが、こちらはゲーム機。

矩形波3つがモノフォニックではなく、そのまま一つとしてポリフォニック。つまり3和音発声という形になっている。ノイズの種類が二つあるのがちょっとした特徴ですね。

ちなみに、YAMAHAのYM2413というFM音源搭載は日本版のみで、このプラグインには用意されていません。

 

自作でSN76489を鳴らしている動画。こういった動画は見ていて面白いです。

へー!こういう風になってるんだー!って感心してしまうというか。

 

ダウンロード方法

とても簡単。まずはこちらへ飛びます。

 

そして、真ん中の「FREE DOWNLOAD」をクリック。

 

未登録であればアカウントを作ります。各項目を入力して、ロボットじゃないよと宣言して、「SUNMIT」をクリック。

 

ご自分のプラットフォームを選んでクリックし、Downloadします。私はWindowsなので真ん中を選択。

 

あとは、DLされたファイルを解凍し、中のテキストにも書いてありますが、DAWのプラグインフォルダにdllファイルを移してやれば終わりです。

例えば、Cubaseを使っている場合は

  • C:\Program Files (x86)\Steinberg\VstPlugins

など。

 

おわりに

懐かしのファミコン的なサウンドを今では「チップチューン」と一括りにカテゴライズされていますが、実際の実機では、使われているチップが似ているけど違うので、それぞれの音構成も、似ているけど違います(2度言う

ネオジオやX68000などに使われているFM音源は、この矩形波がよく使われた時代の少しあと。このプラグインにはそのFM音源が入ってないところにどこか拘りを感じる(笑

フリープラグインで操作自体もそんなに難しくはないので、チップチューンを作るならダウンロードして使ってみるものいいと思います。「SOCALABS 8-BIT TREATS」

あとでこれの操作感の記事でも書いてみようかな。

 

それでは!

 

【黒金】KONTAKT5を半額で買うためにDrumMic’aを先にアクティベート、DL後回し

今年もブラックフライデーの時期に突入しました。こんにちはMAKOOTOです。

 

あんまりバカスカ音源を買っても使いこなせなかったら意味ないよな~と思いつつ、KOTO NATIONを動かすためにKONTAKT5だけはちと欲しい。

そんなわけでNative Instrumentsのホームページを見てみたら、

  • KONTAKT5半額
  • KOMPLETE11またはULTIMATE半額
  • TRACTOR PRO2半額

という具合にブラックフライデー価格でKONTAKTが販売されていました。

 

また、ゆにばすさんの

Native Instruments「Kontakt5」が15,900円!Kompleteも38,300円で買えます!

の記事から、ゼンハイザーの無料ドラム音源「DrumMica!」を持っていると、KONTAKTがクロスグレード価格半額の$124.5で買えて、更にそのKONTAKTを持っているとアップグレードとしてKOMPLETEが半額の$199.5で買える。

・・・ということらしいです。

 

KOMPLETEのページを見て察するに、この黒金キャンペーンは12/1(金)18:00まで

 

あとででいいやと思うと一週間なんてあっという間に過ぎたりするので、今回はKONTAKT5とついでにKOMPLETE11も買ってしまおうと考えました。合わせて$324で、40,000円いかない。確かにこの値段でこのボリュームは破格。

 

というわけで、早速DrumMic’a!を手に入れようとしたのですが、どういうわけか

音源がダウンロードできなかった

 

403エラーForbiddenなので、同じ目的でアクセスが集中している為アクセス制限がかかっているのかもしれません。ダウンロードソフトを導入してダウンロードを試みたのですが、それも受け付けませんでした。

ただしこれは、NI社の「Native Access」でDrumMic’a!をアクティベートしさえすれば、続くKONTAKTのクロスグレード対象として購入時に認識されるので、DrumMic’a!自体の入手は後回しにして、先にKONTAKT・KOMPLETEを買ってしまうことにしました。

以下にその手順を書いていきます。

 

※追記 夜中にダウンロードできました。時間帯もあるようです。

 

 

DrumMic’a!の入手・アクティベート

ひとまず、ゆにばすさんの記事にある通り、「島村楽器情報発信サイトDigiland」の記事である、

ゼンハイザーの無料ドラム・プラグイン音源「DrumMic’a」(ドラムマイカ)が凄すぎる!

を読みながら、DrumMic’a!をダウンロードしていく手順を踏みます。そして、入手したアクティベートコードをNI社のデータベースに認証させるため、Native Accessを起動します。

DrumMic’a!ダウンロードはこちら

Native Accessを持ってない場合はこちら

 

ページ右下からNative Accessをダウンロードして、インストールします。

 

「Native Access」を立ち上げると、最新版でない場合こんな画面が出てきます。多分「簡単にすぐ使える」的なことが書かれてありますので、「START UPDATE」をクリック。

 

NIの登録アカウント用メールアドレスとパスワードを入力してログインします。アカウントを持ってない方は「LOG IN」の下からアカウントを作りましょう。

 

ログインするとこんな画面が出てきます。私の画面なので、10年くらい前に買ったFM8とフリーのKontakt Player5が表示されていますね。

ここで、左上の「Add a serial」をクリック。

 

この画面に、「DrumMic’a!」のアクティベートコードを入れて、右下の「ADD SERIAL」をクリック。

これで、NIのアカウント内でDrumMic’a!を認証・所持しているという状態になり、KONTAKTのクロスグレード購入の対象者となれたわけです。

 

ちなみにDrumMic’a!は、今回の記事を書くまで私は知りませんでしたが、もし特定のドラム音源を持っていなかったりされる方は、DrumMic’a!は無料の割にかなり評判の良いドラム音源なので、持っておいて損はないと思います。

 

 

KONTAKT5・クロスグレード購入まで

KONTAKT5・クロスグレード版の確認ページにいきます。ページはこちら

 

資格があるかを確認するため、ページ中ほどの「FIND OUT IF YOU QUALIFY」をクリック。

 

DrumMic’a!が認証されていれば、このようにクロスグレード、ダウンロード版が半額の$124.5となります。これがクロスグレードでなくただのフルバージョンを購入する場合でも半額の$199.5ではあるので、通常でも大変安い感じではあるのですが、上記DrumMic’a!の認証をすることで$75安くなるということになります。

ちなみに、赤丸のところを色々変えてみればわかるのですが、半額になるのはダウンロード版のみで、パッケージ版は半額にならず、通常価格であるということ。

KONTAKT5の合計ダウンロードサイズは、サイトでは35GBとあります。HDDの容量は確保しておきましょう。

 

 

KOMPLETE11

KOMPLETEの場合も同様です。

KONTAKTを購入し、アクティベートしたのちに、こちら

すると、KONTAKT5が登録されていればダウンロード版も半額の$199.5になるということですね。

ちなみに私はまだKONTAKT5を購入できていないのですが、理由としてクレジットカードにJCBの扱いが無かったという。NIでのクレジット支払いは、

  • American Express
  • VISA
  • Master Card

の3種のみ。いや~これは完全に失念していた。海外製品は基本Paypalで済ませてしまうので、MasterCardくらいは作っておこうと思ってずっと忘れていたんですよね~

 

※追記

友人に教えてもらったのですが、JCB・Paypalでも購入できました

私が決済画面に行った時、確かに

  • American Express
  • VISA
  • Master Card

しか表示されなかったのですが、以下の通り、

 

請求書の住所を記入したところ、PayPal・JCBの決済方法が追加されました。ナンテコッタ!

てっきり国内ではJCBは通用しないものと思い込んでいた。買い物慣れしていない証拠ですね、大変失礼しました。(迂闊な動きは死に繋がる・・・

 

 

KOMPLETE11 ULTIMATE

ちなみに、KONPLETEの上位版として、KOMPLETE ULTIMATEなるものがあります。KOMPLETE11だけでももう十分強いのに、更にULTIMATEとなるともう最強のパック。最強の装備。

 

こちらも、ブラックフライデー価格として、KOMPLETE11を購入した後だと、半額の$299.5になっています。私は流石に一気にここまでは行きませんが、ゆにばすさんの記事では最後にこのULTIMATEの広告が載っていたんですよね。

多分、$299.5でサイトで買うなら、Amazonや楽天で買うと確かに安いのかもしれない。

 

まとめ

『 DrumMic’a入手 → KONTAKTクロスグレード → KOMPLETEアップグレード 』

この流れは、今回のブラックフライデーだけではなく、夏にも同じようなキャンペーンが行われていたみたいです。ただ、頻繁に行われているわけではなさそうなので、私はこれを機にKOMPLETEまで一気に買ってしまおうと思いました。

本当は購入が全て終わったあとに流れの記事を書くのが確実だとは思うのですが、DrumMic’aがダウンロード出来なくて今回のクロスグレードの流れを諦めてしまう方がいらっしゃった場合、ちともったいないなと思って先行で記事を書いてみました。

 

そして無事に、以下の流れで導入できました。

  1. DrumMic’aアクティベート(DLはひとまず置いとく)
  2. KONTAKTクロスグレード購入、アクティベート
  3. KOMPLETEアップグレード購入、アクティベート
  4. KONTAKT・KOMPLETEインストール
  5. DrumMic’aを改めてダウンロード→インストール

 

 

ブラックフライデーの武運を祈ります。

それでは!

 

【Waves】全207製品が最大91%OFF!11月2日~30日までのキャンペーン開催中

こんにちは、MAKOOTOです。

Wavesが今月もセールを行っていて、全207製品が最大91%OFFというキャンペーンです。

輸入代理店であるMedia Integrationでのウェブサイトページはこちら↓↓↓

最大91%オフ!Waves November Specials

 

  • 期間:2017年11月2日(木) 11月30日(木)まで*
  • 販売形式:パッケージまたはダウンロード販売
  • 販売商品:バンドル製品は全国のWaves認定ディーラーで、単体プラグインとダウンロード版はオンラインストアにてお求めいただけます。
  • 本キャンペーンは、予告なく終了または内容が変更になることがありますので、ご了承ください。

出典:Media Integtration,Inc – Waves November Specials より

とのこと。

Waves認定ディーラー一覧はこちら

 

Wavesは音楽業界では有名なプラグインメーカーなので、この業界をあまり知らない人から見ると、正規の値段からのこのセールはWaves破格!!やばい!!!と思うかもしれません。

 

実際に以前は40万円近くしたDiamondバンドルが今回では91%OFF。なので、33,800円ですか。昔の自分なら買っていたかもしれない。ただ、ここ数年の傾向はわかりませんが、今年の8月辺りから、Wavesは毎月このような破格キャンペーンを行っています

今他の通販サイトに検索をかけたところ、楽天やAmazonでも税抜きで3万円を切っていたので、購入するのであればそちらで買ってもいいかもしれません。サウンドハウスさんは税込みで28,800円だったので、それより更に安かった。

 

以下では、私が個人的にWaves製品をピックアップしてあーだこーだ述べてみます。ちょっと情報古いかとは思いますが、ご容赦下さい(笑

 

Diamond

収録プラグインは50種類以上。最近ではDAW付属のプラグインでも十分問題ないかとは思いますが、Wavesのシェアは世界でもトップクラスであるので、まだ持ってないけどプロ(特に海外)と同じものを使って体感してみたい!という方には一番お手頃のモノかと思います。

一昔前なら、個人レベルではGoldくらいで十分事足りた印象があるのですが、それ以上のクラスはまだ値段が10~20万くらいで値段的に手が出せなかったというのが理由としてあるかと思います。

ただ、当時のハイエンドクラスのDiamondが今や4万円を下回るとは・・・ここまで値段が下がっていると、これを持っているだけでもう、一通りのことは出来てしまう。一通りの括りも難しいんですけど、これより先は自分の特化した音楽スタイルの方向性くらいしかないんじゃないですかね。

 

Wavesのこういったひとまとめセットについては、ZALさんの記事がわかりやすいかなと思いますのでご紹介。

プラグインといえばWaves!Wavesバンドルの選び方と買い時

 

MaxxBass

Wavesの有名な低音補強プラグイン。ミキシングにおいて、低音の処理が難しいという声をよく聞きますし、同時にこれを使うよいいよ!という声もよく聞きます。低域は周波数の分布が密ではないので、例えばEQなどでQを尖がらせて削ったとしても音の変化が高域に比べてずっと如実で、処理がなかなか難しい。

 

「下手に削ると音が欲しくなってしまうけど、迫力は消したくない!」

 

そんな低域の問題を解決してくれるというのが、このプラグインの売りですね。

Diamondなどのシリーズの一番下位のSilverにも入っています。これ単体を買うくらいなら、Silverとかを買ったほうがいいのかもしれない。色々入ってるし。

 

MaxxBassをもうちょっと詳しくしりたい方はこちらをご参考に。

WAVES Maxx Bass 無い音を加えるという考え方

Waves / Gold~その2 真ん中らへんのMaxxBassの記事

 

L3 Multimaximizer

WavesのリミッターにはL1、L2、L3と三種類ありますが、このL3、個人的にはリミッターとしての機能はもちろんなのですが、音作りにも活用できるということで一時ちょっとだけ話題になったのを覚えています。

リミッターとしては個人的に、

  • L1は古臭い音になり
  • L2が一番堅実に仕事をしている感じ
  • L3は遊び要素が含まれている

という印象。そしてこのL3は若干歪みに散らしが入っているといいますが、昔スネアにこれをがっつり掛けたら良い感じにバリンバリンの音になって面白かったのを覚えています。

L3が出たのももう結構前になり、今ではもっと使い勝手の良さそうなリミッターが色々出ているかとは思いますが、このL3の遊び要素は個人的に好きだったのでピックアップしてみました。

 

Wavesのリミッターシリーズについての記事ご紹介。

Waves L1、L2、L3 マキシマイザーで音圧アップ比較検証してみた

 

 Linear Phase Multiband Compressor

昔、「Waves Production Mixing Mastering with Waves」という日本語版のWavesの本を買って勉強していたのですが、この教本にこのプラグインが全部マスタートラックに設定ほぼ同じに差さっていたのを思い出しました。

↑これです↑

教本には、このプラグインだけでなく他のプラグインも併用されていたのですが、この「Linear Phase Multiband Compressor」は単体でも十分使えて、曲全体を柔らかく包み込むかのようにピークなどを抑えて調整してくれる。そういう印象がありました。

教本の設定では、1~2kをゲイン低めに抑えて、低域と高域を柔らかに持ち上げていたような・・・。その時の曲調にもよるとは思いますが。

 

Renaissance Compressor

自然な掛かり方をするコンプレッサーとしてWaves定番の人気・安定プラグイン。コーラスやクワイアに掛けると効果的という印象がありますが、割と何にでも使える感じです。これもDiamondはおろか、Silverにも入ってます。

定番のコンプとしてもう親しみの長いプラグインではありますが、逆に言えば「このプラグインの掛かりの音は当り前」という認識になっているとも言える。

こういう定番は、耳に馴染みのある安定したコンプの掛かり方が欲しければ必須だし、常にどこかに新しい音を求める気持ちに応えるならばむしろ使わないほうが良いということでもあるわけですね。

 

ご参考までに、R-Compの記事の一つをご紹介。

Renaissance Compressor – Wavesの超定番コンプレッサー

 

おわりに

上記私がピックアップしたプラグインはWaves定番の、ある意味古いプラグインがほとんどです。

今では他者の優秀なプラグインが沢山ありますが、HシリーズやVシリーズ(少し古いか)、C6 Multiband Compressorや、SSL4000など、やはりまだまだ業界に安定したプラグインの多いWaves製品というのが私の印象です。

 

Waves製品を買うときは、昔は無かったのですが今はWUPというサブスクリプション方式に近い継続課金制が導入されています。

購入して一年以内はいいのですが、それ以降で最新版にバージョンアップする場合には有償になるよということ。これは別に更新しなくても、そのバージョンのままであれば使い続けることができますが、OSなどのアップデートに伴ったサポートが無いということでもあるので、ある日いきなり使えなくなるという可能性もある。

なので、売り出しが安いからバカスカ買ってしまうと、WUP更新時に意外と出費が嵩んでしまうかもしれません。

 

WUPについてはこちら

 

 

・・・んー、今Wavesのプラグイン持ってないから、Diamondだけでも買っていいかなとも思うのですが、案外手持ちのプラグインでやりたいことがまだ結構あるので、あまり沢山持ちすぎてもねぇ・・・おっつかないし。

という、宣伝なのか何なのかよくわからない締めで終わりにしたいと思います(笑

 

それでは!

 

DTM音楽業界のプラグインなどがたまに格安や無料になるワケ【考察】

こんにちは、MAKOOTOです。

前回、DTM総合音源「Xpand!2」が無料キャンペーンやってた!という記事を書いて思い出しました。

なんかこの業界って、プラグインを格安で販売する比率多くない?

と。

 

これに関して最近みた記事では、現代の音楽フリーランサー最前線のこおろぎさんちの、

老舗プラグインメーカー『Waves』がなぜセールばかりなのか教えます

が面白くてオススメなのですが、ちょいと自分なりに思ったことは自分でまとめてみようかなと思いまして。そういうわけで書いてみました。

 

DTM音楽業界のプラグインなどの格安・無料のワケ

顧客を獲得したい

まぁぶっちゃけ「顧客の獲得」。これが一番じゃないかなとは思います(笑

自分が経営者側として考えるなら、まず自分の商品をアプローチ出来るお客さんがいないと話にならないわけです。いいものも使ってもらえなければ意味がない。というか、認識されて始めて存在する、という人間社会なので、まずは知ってもらう。

とある老舗のお店では、火事になった際に何を持ち出したかというと、顧客名簿だったという話を聞いたことがあります。それくらい、お客さんリストというのは大事なんですね。

 

見出しのニュースとして使いやすい

これはこおろぎさんの記事にも書いてありましたが、例えば、とあるお店に入っている時に、

「只今○○の商品、半額となっております!」

とアナウンスが流れたとします。

そうしたら、大抵はふーんと聞き流すはずなのですが、脳内では一瞬でも「何が半額なんだ?」と判断しちゃうんですよね、意識するしないに関わらず(笑)。で、それが自分の欲しいものであったら、少なからずそれを探したくなるじゃないですか。欲しいものが何かしらあるからお店に来ているわけで。

「人間、今何が起きているか」を常に知ろうという本能というかそれに近いものが備わっているため、ニュースというのは本能的に情報を得ようとする人間の核を付いた行為になるわけで、正直これはなかなか上手いやり方なんです。皆当り前にやってますが。

まずは自分の話を聞いてもらうことが大事。ニュースというのは、その足がかりとして非常に有効であるということが言えます。

 

在庫がデータ上でのモノなので、リリース価格の変動が容易

これはどういうことかというと、目の前にある実物、つまりハードウェアですね。人間やはり実際に手で触れられるもの、物としてきちんと存在しているものの方を現代では基本優先させます。

これはまだインターネット社会というものが普及して年数も浅く、すでに飽和してしまった部分もあればまだまだ未開の地に思えるという認識が大きいということで、目に見えないものに対する金銭価値の置き方が未だ不安定なままである、ということが言えると思います。

また、こういうプラグインの販売はデータ上でのやりとりが主なため、例えばクレジットカード払いも、お金の動きとしてはどこか実感が遠いものとして理由の一つにあると思いますね。

 

開発費さえ回収できれば在庫は無限

在庫管理について考える必要がないのも、リリースが容易である強みの一つでしょう。初めに価値を与え、それをセールということで相対的に「今だけ安い」状態を作り出す。普段手の届かないものが目の前に下りてきたら、知らないことに対する興味、知ろうとする本能が購買意欲を後押しする。赤ちゃんがたまに知らない人の顔をじーーーっと見ているのと似てる気がする。

実際に、例えば服やCDなど、モノを抱えるというのは結構管理や維持費がかかりますし、それを運ぶのもなかなか労力がいるわけです。昔のドラえもん映画みたいに、未来から時空を超えて一瞬で小包が届くとかは今の文明にはないので(笑

そういう意味で、開発費さえ回収したらあとは在庫が無限。しかもデータ転送も、筋肉を使って「どっこいしょー」的なことは一切不要。指を少し動かす程度で事足りる。となれば、それだけ時間と手間が大幅に余るわけで、当然、大きく融通の利く商品といえます。

 

ブラックフライデーというものが存在する

日本では、ハロウィン同様最近馴染みが出てきたイベントかと思います。

ブラックフライデー(英語: Black Friday)とは、小売店などで大規模な安売りが実施される11月の第4金曜日のことである。(中略)ブラックフライデーには買い物客が殺到して小売店が繁盛することで知られ、特にアメリカの小売業界では1年で最も売り上げを見込める日とされている。

日本語では黒字の金曜日とも訳される。

出典:Wikipedia「ブラックフライデー」より

Wikiでは、

「1975年にはかなり広まった比較的新しい言葉」

とあり、アメリカ産のイベントであるため、日本国内では最近まで「何それ?」って感じだったかもしれませんが、プラグインを作るメーカーのほとんどはこの海外。こういう特売は国内より海外の方が日常的ということも、この格安セールの一つの理由ではないかと思います。

 

普通は、突発的に「70%OFF!」とか聞いたら、賞味期限が近いか、季節や旬が過ぎたとか、何かしらマイナス方向にワケありと考えるのが普通なのですが、デジタルプラグインに関してはそういった古い新しいという概念は通用し難い。

なぜかというと、容易にアップデートが出来るから。むしろ新しくしすぎて逆に古いアレの方がよかった!とかが増えてきやすい傾向があります(笑

ハードは基本、完成後が一番強度が高く、あとは時間とともに劣化していくのが常(ヴィンテージという考えは今回除く)ですが、ソフトやデジタルにそういった劣化は存在しません。人間の利便性や感性が上がってくれば相対的に劣化したことになりますが、それは人間社会全体の成長によるものなので、そう簡単に上がるわけでもない。

 

・・・ちょっと脱線しましたが、少なくともDTM音楽業界では格安はマイナス方向にワケありということとは繋がりにくいと思っています。

 

デジタルデータの弱点を逆手にとっている

開発費さえ回収すれば在庫も無限だし、良いこと尽くめな気もしますが、もちろん弱点もあります。それは、

データのため、コピーが容易なこと

海賊版ってやつですね。値段が高すぎると一部の人にしか扱えず、それはずるい!ということで、穴を見つけられて水面下に広がっていく。この場合、表沙汰にするとアウトということになって、水面下でいくら知名度があっても、認知が表に出て来れない状態なため、売上が伸びない。

製品だけもってかれて、顧客になってもらえなければ、そのお店はまぁ、潰れますよね(笑

 

それをされるくらいなら、いっそ先に正当なルートから広く知ってもらう、使ってもらう。その方がメリットが大きいということで、最近は色んな高品質なプラグインが軒並み安く出来るならそうしている印象があります。市場の開発レベル全体が上がってきたというのもあるでしょうが。

 

まとめ

というわけで、無料で使うのは何かしら抵抗があったり、何かあるのではないか?と思って手を出し辛かったりするのは当然で、実際その分のデメリットというのは大抵存在します。

最近ではサブスクリプション方式といって、

ソフトウェアの利用形態のひとつ。ソフトウェアを買い取るのではなく、ソフトを借りて、利用した期間に応じて料金を支払う方式。サブスクリプション(subscription)には本来、「予約購読」や「予約金」といった意味がある。

出典:NTTPC用語解説辞典「サブスクリプション方式」より

という、携帯の月額制のような形をとっているから、一見本体製品が安くなっているというのもあります。

ですので、一概には言えませんが、少なくとも安くする理由として「まず知ってもらう」ということでセールを掛けているケースが多いと私は踏んでいます。

そのセール品が「買い切りか、サブスクリプションか」は、その製品がどういう方式で売り出されているかを自分でしっかり調べる必要はありますが、安く売り出す企業側にはそういったメリットがしっかりあってやっていることなので、あんまり不必要に心配することはない、ということですね。

 

私の独断と偏見でした。

それではー

 

Air Music Technologyのマルチ音源「Xpand!2」が無料!【購入までの流れ】

こんにちは、MAKOOTOです。

2,000以上の音色が入っている、pro tools にも付属の総合音源「Xpand!2」が、Don’t Crac[k]というオーディオプラグイン専用のオンラインストアから、現在無償で提供されているようです。

いつもDTM関連のニュースでお世話になっているICONさんからの情報ですが、確かにこれはお買い得というか、お買い得(何

私が去年の夏頃、Cubaseに付属している「HArion Sonic SE」だけだとマルチ音源としてはちょっと物足りない、手始めにもう一個幅広く使える音源ないかな~と思っていた時に、ちょうど99%OFFをやっていたのがこの「Xpand!2」でした。

今回は、現在$69.99のところを、クーポンコードとして『 XpandFreebie 』と入力すると$0。つまり無料で手に入る

いつまでこのキャンペーンがやっているかは明記されてないのですが、自分の製作ジャンルを広げてみたい場合や、作曲したいけど何の音源を使えばいいかわからない場合などは、ひとまずこれを手に入れて使ってみるといいのではないかなと思います。

以下では、あまり海外での買い物をされたことがない方向けに購入の流れを書いてみました。

※注 Xpand!2を使うにはiLok認証のUSBを別途購入する必要があります。

買わなくてもアクティベート出来ました。大変失礼致しました。

 

Xpand!2購入までの流れ

私は去年の99%OFFの時に購入していたのですが、0円ということで試しにここでも買ってみることにしました。

まずDon’t Crac[k]サイトのXpand!2のページに行きます → Don’t Crac[k]

 

真ん中に『XpandFreebie』と太字で書いてあります。上の赤字では、チェックアウト時に「このクーポンコードを入れるとフリーで使えますよ!」ということが書いてある。

 

 

そのページの下にスクロールして行くと、その音源を使用するプラットフォーム選択欄があります。Windowsで使うのか、Macで使うのかということですね。Windowsの場合はVSTを選びます。そしてAdd to Cartに行きます。

 

この時点で$69.99になってますが、まだ気にしなくても大丈夫。「チェックアウト」をクリックします。

 

Don’t Crac[k]サイトでのアカウントを持っていない場合、新規アカウントが必要になるので、チェックアウトボタンクリック後、真ん中左の画面からアカウントを新規作成し、上の画面のように入力して、「Continue」。

念の為、Your Addressについての補足を書いておきます。

  • Streer Address:市よりあとの番地など
  • ZIP Code:郵便番号
  • City:市区町村のこと
  • State/Province:都道府県のこと

入力が問題なければ、おっけー!的な画面が出ますので、「Continue」をクリック。

 

チェックアウト画面。ここで、真ん中辺りの Discount Coupons にクーポンコード『 XpandFreebie 』を入力して、Redeemをクリック。すると、Total:$0.00となって、無料ということになります。そして「Continue」をクリック。

 

$0.00なので、このまま Finishied! されました。Eメールでシリアルとダウンロードについて送りました的なことが書かれてあります。

 

私の場合、なぜか「失敗してます」的なことがメールに書かれて来たのですが、通常ではこの送られてきたメールに、シリアルとダウンロードまでの流れが書いてあると思います。

 

Don’t Crac[k]のサイトでも、注文した内容とシリアル・ダウンロードについて見ることができるので、

Store → My Account → My Serials and Downloads

から確認してみてください。

 

うん、エラー出ちゃってますね。なぜだろうか私の場合このような赤字エラー文が出ておりました。これ以上の確認が出来ないのでひとまず様子見します(笑

 

※追記 改めてダウンロードとオーサライズの流れのメールが届いていました

私はすでにiLokにてオーサライズ済みだったので、それがエラーだった・・・?のではないとは思いますが、改めて本来のメール内容が届いていたので大丈夫でしょう!

仮に「何かあったら連絡下さい」的なこと書かれてあったので、それも踏まえて問題はないかと。

要約すると、

  1. iLokアカウントが必要なので、ライセンスマネージャーをダウンロードすること
  2. Air Music Website から、トライアルバージョンをインストールすること
  3. 製品版登録として、シリアルコード画面が出てくるので認証させること
  4. ライセンスが認証されると、DAWで使えるようになる
  5. ここから最新版をアップデートしてください

・・・ということですね。

 

おわりに

最初のエラーの原因はこちらのせいではなかったのかな…?ちとよくわかりませんが、改めてインストールと認証の案内メールが来ていたので問題なさそうです。

ミッション完了。

その後のオーサライズ等のやり方はメールの通りで大丈夫かと思いますが、一応アクティベート内容を書かれている記事を見つけたので、おまけにご紹介。

Xpand!2を、ダウンロードしてみた!②iLokアクティベートまで

 

この音源は買い切りなので興味があれば是非試してみても良いかと思いますが、使うにはiLok認証のUSBが必要です。色々な音源を使う場合、結構iLok認証が必要なものもあるので、これを機に買ってしまうというのも一つの手かもしれません。持ってない方にとっては、Xpand!2は無料だけど、iLokで6000円くらい掛かってしまう。

最悪iLokは保留にしてXpand!2だけとりあえず持っておく、というのもアリかなぁと(笑

 

※追記

すいません、調べていなかったわけではないのですが、iLokキーが無くともアクティベート出来るようです。Sleepfreaksさんの記事で詳しく書かれておりました。アクティベート方法はこちら

大変失礼致しました。以後、記事を書くときはよく調べてから書かなくては・・・。

 

[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu1.jpg” name=”シブ君”]いい教訓になったかね?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”shibu4.jpg” name=”シブ君”]以後気をつけるように[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”ruii4.jpg” name=”ルイー”]はい、すいません[/speech_bubble]

 

それでは、今回はこの辺で。