【2017年秋M3】『あるみかんのうえにあるみかん。 – シグリッド』を聴き終えての感想

      2017/11/04

ピアノもボイスもフルマラソンもこなす、

あるみかんのうえにあるみかん。さん

 

今回手に入れた「シグリッド」は、朗読と音楽を交互に織り交ぜたどこか幻想的な作品。

朗読とピアノで綴る、ある島の教会と、1人の少女のお話。

出典:シグリッド/あるみかんのうえにあるみかん。より

とある島シリーズとして、

1作目「アリア」(現在無料公開されています)2作目「アレータ」に続く、第3作目となっています。シリーズものとして、1作目や2作目も非常に気になるところですが、お話の内容は個別で聞いても楽しめる形になっているようです。とっても親切。

 

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あるみかんのうえにあるみかん。 – シグリッド

1.朗読(1)教会

とある教会を舞台にした物語の序章。さらっと聞き流してしまいそうなのですが、ここで結構核になることをいきなり教えてくれています、多分(笑

ナレーションの女性の声とそのしゃべりが世界観にマッチしていていいですね~。

 

2.音楽(1)光差す大聖堂

大聖堂ではあるけれど、荘厳な感じではなく、リリースの長いピアノ音によって建物内に差す一筋の光を演出している。無人の空間にただ光が差しているという表現がとても綺麗。

 

3.朗読(2)黒髪の少女

今度は男性の声で朗読が始まります。それによって一人の女性の存在が確認できますが、ナレーションの男性が作中の登場人物と重なって、まるで自分がその作品の中の第三者的な登場人物としてそこにいるかのような錯覚になりました。

 

4.音楽(2)孤児院にて、ある晴れた日のこと。

このアルバムで2番目に長い曲。みんなのお姉さんである少女の人柄とその生活がピアノの旋律から表現されている気がします。曲の展開から、ナレーション通り、どこか控えめだけど明るく勤めていて、時として少し悲しかったのかな?もしくは疲れたりもはあるけど、最後は良かった!みたいな可愛らしさを感じます。

 

5.朗読(3)遺伝性好奇心

おお、ナレーションの方がまた代わりました。ここではその物語の主人公である女性自身の生い立ちと、そんな彼女の小さな楽しみについての内容を教えてくれます。物語がより具体的になってきました。

 

6.音楽(3)秘密の楽しみ

主人公のシスターの少女時代の秘密の楽しみの情景でしょうか。イントロの秘密の扉を開く時の緊張感と、その後の小さな楽しみを味わっているかのような優しいピアノ。転調することで階層の違いを表現しているのでしょうか、場面の微妙な移り変わりを感じます。

そして終盤テンポが早くなります。気持ちの高ぶりでしょうか、感情が揺さぶられます。

 

7.朗読(4)思いがけない再会

ナレーションの方が毎回代わることで、作中の色んな人が主人公の女性を見て関わっていたかのような演出になっており、まるで色んな関係者に話を聞いているかのような感覚になります。ここでは、一つの問題が出てきて、それによって幼かった頃の秘密の楽しみに今一度触れる機会についてを知ることになります。

 

8.音楽(4)蘇る記憶

子供の頃に触れたものに、大人になってから改めて触れることでの少しの戸惑い。どこか変わらない空間。そんな印象を感じます。尺が短いので、この時点では幼い頃の記憶に触れたのはそんなに長くはない、ということでしょうか。次のナレーションからそんなことを思いました。

 

9.朗読(5)封印は解かれる

問題はここで一旦解決しますが、それよりももっと気になることが出てきました。幼い頃に気付いていたのか、気付かなかったのか。その空間の先に何があるのかを思い巡らせるような。

 

10.音楽(5)流れる空気は冷たくて

3番目に長い曲。大人になってから、子供の頃に触れていたものの先を垣間見る場面ですね。幼かった頃よりもずっと周りの状況に対する理解があるので、思考が色々と頭の中を飛び回るかのような、単なる不安ではない何かを感じさせるピアノです。

まじまじと周りを確認しながら、一歩ずつ足を進めていくような、そんな印象。

 

11.朗読(6)たどり着いた先には

物語の一番核心になる部分を朗読で伝えてくれています。これは正直かなり気になる内容を説明してくれているのですが、この朗読を聞いているとそれよりも更なる疑問点が幾つも出てくる。ここで、作品のタイトルの意味と、冒頭のナレーションの語っていた意味がわかります、多分。でもちょっと自信ない(笑

 

12.音楽(6)Hrj Sigrid

アルバムの中で一番長い曲。その前の朗読内容から、私の中では予想外の曲展開でした。

・・・なんだろう、ここで主人公の女性のテーマらしきメロディが流れてきた気がします。それは多分物語の本質に触れたからなのでしょうが、根元の懐かしさ触れたような、そんなメロディ。

曲は、彼女の心理描写とその動きの微妙な揺らぎを説明するかのように流れていきます。真実に向き合った彼女の心を曲として表しているのであるとするなら、最初にかかる曲「光差す大聖堂」のあの光のような、そんな存在なのでしょう。曲の最後にちょっと泣きそうになった(笑

 

シグリッドを聴き終えて

朗読と曲による情景描写の見事なコンビネーション作品。これは実に聴き応えのある作品でした。いや~、聴くまでこんなに引き込まれるとは誰が予想したであろう。この作品に関してはなぜか、良かった~というより、

 

「面白かった・・・!」

 

と思ってしまった。これが朗読の力か・・・!

この「シグリッド」は、とある島のお話第三作目とのことで、一作目・二作目も同じ島での話なのでしょうか。だとしたら、このシグリッドと何かしらの関係性もあるのだろうか・・・気になる。

ウホッ!オラ、ワクワクしてきた!

 

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