【EQ・Lv1】DTMにおけるイコライザーの基礎を知っておこう

こんにちは、MAKOOTOです。

今回は、イコライザー(Equalizer、以下EQ)について触れていきたいと思います。
DTMで楽曲を作っていく上で、私の使用頻度の多さベスト3のエフェクトが、

  1. ディレイ・リバーブ
  2. コンプレッサー
  3. イコライザー

なわけですが、その3つ目がこのEQです。
市販のミキシング本などでも、この上記のエフェクトはほぼ必ず出てきますし、
むしろ重要なメインエフェクトとして書かれていることがほとんどです。

 

ちなみに、ディレイとリバーブは一応別個のエフェクトとしてそれぞれ役割があるのですが、
ざっくり書きますと、

「ディレイを超細かくしていったものがリバーブ」

ということになるので、空間系としてひと括りされることが多いです。

 

 

私がDTMを始めてCubaseに触れ始めた頃は、
とかく色んなエフェクトをよく理解もせずに無駄に使いまくっていたので、

なんといいますか、音作りはヘタクソでした。

今も別に、上手いか?と問われても正直そんなに上手いとは思ってません。

対して、使い方のすんげー上手い人間はたくさんいます
何を食ったらそんな曲作れるんだ!?みたいな。(笑

 

自分が発展途上であることには変わりありません。

このブログでは、そんな自分の基礎知識をがっしり整地することと、
それを書いていって誰かの役に少しでも立つならそれで十分だろうという
強いのか弱いのかよくわからない心意気のもと、書いてます。

 

それでは、EQについて見ていきましょう。

EQって一体なんなんでしょうね?

 

 

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イコライザーとは

 

音響機器のイコライザー (Equalizer) とは、音声信号の周波数特性を変更する音響機器である。イコライザーを使って、音声信号の特定の周波数帯域 (倍音成分や高調波成分あるいはノイズ成分)を強調したり、逆に減少させる事ができ、全体的な音質の補正(平均化)や改善(音像の明確化など)、あるいは積極的な音作りに使用される。

単語本来の意味は「均一化(equalize)するもの」で、(中略)現在では、周波数特性の均一化だけでなく、より積極的な音作りにも活用されている。

出典:Wikipedia イコライザー(音響機器)より

 

要は「音」というものを周波数という側面から捉えて、音質を補正していくものというわけですね。

「均一化」という意味からも、音の調整をしていくということが伺える。

 

また、「音作りにも活用されている」とある通り、

実際に周波数を弄っていくと、耳でわかりやすく音色が変化していきます。

コンプが音の質感なら、EQは音の色に変化をつけられる。

表現的には、明るくするとか、暗い感じとかでも言いますね。

 

 

人間の可聴域は大体、20~20,000Hzほど(個体差あり)なので、

EQはこの範囲内で可変させます。

 

 

 

低域・中域・高域を周波数で言うとどのくらい?

 

音楽をやっていると、一度はこの疑問が出てくるとは思うのですが、

これに関して、明確な定義は無いそうです。

つまり、定義がないということは人や分野によって結構違うということ。

 

ただ、私が音楽やってる人同士で話し合うときは、

  • 低域:50~500Hzくらい(ベースやバスドラなど)
  • 中域:500~5,000Hzくらい(色んな楽器)
  • 高域:5,000~20,000Hzくらい(金物とか)

くらいなのかなぁ。全然しっくりきませんが。(笑

 

というよりは、周波数帯で分けるよりも楽器で分けて考えるのが私の周りでは主流なので、

あんまりここからここまで!みたいな線引きはしないですね。

500~5,000Hzなんて、中高域っていう人もいるだろうし。

 

ちなみに、20Hz以下は超低域、20,000Hz以上は超高域と言われるみたいです。

耳では聞こえないけど、身体でその振動自体はキャッチするようなので、

作品によってはその帯域を楽曲に取り入れているものもちょいちょい見ます。

 

 

 

EQの種類

 

EQはタイプとしては、シェルビングタイプとピーキングタイプの2種類があります。

ブーストすると音量は増え、カットするとその分音量は減ります。

 

 

1、シェルビング・タイプ

特定の周波数より、上もしくは下を、ブーストもしくはカットします。

シェルビング

上の図だと、100Hz以下をカットして、3kHz辺りからブーストしています。

ここより上、ここより下をザーッと上げたり、削ったりする時はシェルビングを使います。

ローパス、ハイパスと少し似ていますが、シェルビングの場合なだらかな線を描くので、

あくまでも「緩やかに」ブースト・カットするという感じです。

 

 

ローパス・ハイパスはこんな感じ。

ローパスハイパス

「これより上、下の帯域はもういらないよ」というバッサリいきたい時はこちらを選びます。

例として、ドラムのハイハットやシンバルなどは、がっつりハイパスを掛けるのが定番ですね。

 

 

2、ピーキング・タイプ

特定の周波数部分のみをブースト・カットするタイプです。

ピーキングには更に2タイプあります。

 

パラメトリックEQ

ピーキング

帯域ごとにピンポイントで置けるので、

  • 「この帯域だけ上げて音に厚みをつけたい」
  • 一点だけうるさく聞こえる部分をなんとかしたい」

という時にはもってこいで、とても細かい調整ができます。

 

また、パラメトリックEQには、

「Q」と呼ばれる、ブースト・カットする帯域の広さを調整するパラメータがあります。

Q

Qを広くとってやればその周辺までを、

Qを狭くすればピンポイントで、ブースト・カットできます。

 

 

グラフィックEQ

グラフィック

これはQと周波数が予め固定で用意されているタイプです。

 

細かい微調整を行いたいときはパラメトリックEQが向いていますが、

こちらの場合、既に用意されているので、

多少はアバウトながらすぐにつまみを動かして音の変化を確認することができます。

 

大きく滑らかな波を作るような周波数に整えたい時はむしろこちらの方が向いているかと。

 

 

まとめ

EQ(イコライザー)とは

  • 音を周波数の面から、調整または音作り出来るエフェクト
  • シェルビング・ピーキングの2種類
  • ピーキングには、パラメトリックEQ・グラフィックEQの2パターン
  • ハイパス・ローパスフィルターもEQの一種

 

という感じですね。

多分、コンプよりはわかりやすく使えるエフェクトなのではないかと。

 

次回のEQ編は、簡単なその使い方を見ていきたいと思います。

 

 

それでは!