【コンプ・Lv1】超重要エフェクト・コンプレッサーのド基本を押さえろ!【DTM】

こんにちは、MAKOOTOです。

 

音作りをする上でまず欠かせないであろう超重要エフェクト

 

「コンプレッサー」

 

それを今回から順序立てて解説していこうと思います。

初回のLv1では概要のみになりますが、

まずはこれがどういうものなのかをざっくりでも知っていこうということです。

これがあるとないとでは、やはり理解は変わってくると思ってます。

 

 

そしてこのコンプ、よく一般的にも言われている通り、

私も使い初めの頃は、その効果が全然わかりませんでした

 

実際効いているのかどうかもよくわからなかったし、

今度は効かせすぎて音がカッチカチになってしまって、

最終的に耳に痛い曲が出来上がってしまった等、

まー随分ワケがわからないまま使い続けていたのを覚えています。

 

 

 

このブログで書く記事というのは、

基本的には読者の方に、

私が散々してきた遠回りをサクッと乗り越えてもらって、

その分音楽を楽しむ時間を増やして頂きたい。

 

結構そういうところ、あります。

いや、あれこれ煮詰めていくのはとても重要だと思います。

思うんですけど、自分の場合かなりアホだったのと、

少し時間をかけすぎた感があるんですよ。

 

なので、是非、私の屍を乗り越えていって頂きたい。

割と本気でそう思ってます。

 

 

 

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Compressor(コンプレッサー)とは

体積の圧縮や信号の圧縮を目的とした機械あるいは機器。圧縮機。

出典:Wikipediaより

 

日常的には、自転車屋さんにある、

「ドルルルル!!」という空気入れ装置などがそうですね。

あれ回しながらタイヤのチューブに空気入れてる間は、ほんと周りの音なんも聞こえません。

自動車コンプレッサー

画像は車のコンプレッサーですね。

 

 

それに比べて音楽業界でのコンプレッサーは、

もはや愛称みたいに「コンプ」って呼ばれることが多いです。

空気圧縮装置の実際の迫力に比べたら、確かに可愛いものかもしれない。(笑

 

 

 

音楽用途としてのコンプレッサー

ざっくり言いますと、音を圧縮する装置のことです。

 

バンドをやってた人なら、ハードのコンプの方が馴染みがあると思います。

エフェクトなど

一番左がそうですね。

 

 

次回以降のコンプの記事で使用していくものはソフトの方です。

エフェクトソフトコンプ

↑はVSTインストゥルメントの「T-RackS CS Crassic Compressor」です。

 

 

 

それではコンプの用途を見ていきます。

大きく分けて二つ。

 

 

1、音のレベルを調整できる

音楽的なコンプレッサーは、元々、音の歪みを抑えるために使われていました。

 

ここでいう音の歪みとは、例えば、スピーカーのボリュームを最大にすると、

音が綺麗に聞こえずにバリバリいってしまうことがある、という類の歪みのこと。

 

音が大きすぎる=入力信号が大きすぎると、出力装置に負担が掛かりすぎてしまい、

正常に音が出てくれないどころか、スピーカーなどの装置自体を壊してしまう恐れがある。

 

恐れがあるというか、実際それで壊れるケースが多かった。

それを防ぐため、音をある程度圧縮させるためにコンプレッサーが使われていた

という経緯があります。

 

 

 

2、音作りができる

コンプは、圧縮率や、効き始め、効き終わりなど、

入力信号に対する出力調整をかなり細かく行えるので、

結果的に音に大きな質感変化を作り出すことが出来ます。

 

音作りと聞くと、やはり「全く新しい音を生み出す」というイメージの方が強いかもしれません。

例えば、「スター・ウォーズ エピソードⅡ」のサイズミックチャージの音とか。


「ヴヴイィイィーー・・・ン!!!」

 

 

 

「なにこの音聞いたことねェ!!!」

みたいな。(笑

 

 

 

コンプでの音作りというのは、そういった類のわかりやすい音作りではなくて、

原音の輪郭を整えたり、発声タイミングをズラしたりなど、

サイズミックチャージのインパクトから見たら、かなり地味な部類の音作りということになります。(笑

 

 

効果がわかりにくいのも当然なんですよね。

すでにある音を如何に整えていくか、という作りこみになるから。

 

でも、このコンプでの調整を行うことで、はっきりとはわからなくても、

確かに音全体に違いというものが生まれます。

 

 

 

「コンプ」と「リミッター」

さて、コンプには大別して

  1. 音量レベルの調整
  2. 質感調整

と二つの顔を持っているということになりますが、

1の、音の出力を抑えるという点では、

リミッターやマキシマイザーなどと効果が重複します。

 

「同じ効果なら一緒にしたほうがわかりやすくない?」

 

と私は最初思っていたのですが、これにはきちんと別にされている理由がありました。

 

 

例えば「リミッター」。

その名の通り、マスタートラックなど絶対にピークを越えてはいけないところに必ず使われるもので、

ある一定以上の音量は完全に飛び出させないように抑えるための、

絶対的な守護神エフェクターとして存在しています。

 

 

これ、元々はコンプと一つのものだったんですよ。

一つだったというよりは、今で言うエフェクターの「リミッター」の働きは、

そもそもコンプレッサーの圧縮率を極限まで高めた状態のことを言っていて、

後に、切り離して名前と本来の役割だけを与えたもの。

それがリミッター。

 

 

 

コンプレッサーは、圧縮率を緩やかにした場合、

音に対してかなり繊細なアプローチができることから、

音の粒揃えや輪郭調整など、整える音作りに、次第に使われるようになりました。

 

 

その効果が大きかった為、現在では、

 

コンプは本来の用途の発展型として、音作りの役割を持ち、

リミッターは本来の用途に、より忠実な形として、音を抑える役割を持つ。

 

 

こういう理由から、今ではコンプとリミッターは別々に存在しています。

 

 

 

 

 

これが分かれた経緯を考えると、当時の人はほんと凄いなと思います。

 

当初コンプレッサーが導入された理由は、音の歪みを解消するためであって、

音作りをしようという理由ではなかったはず。(そういう人もいたとは思いますが。)

 

それを、調整しながら使っていくことで、次第に音の変化に気付きはじめ、

今ではコンプは、むしろ音作りがメインになっている。

 

人間って、凄いなホント。(笑

 

 

 

まとめ

コンプレッサーは音を圧縮するエフェクター。

用途は、音量レベルの調整原音の細かい音作りの二つ。

少し噛み砕くなら、

  • 全体の音のバランス、粒を揃える
  • 音にメリハリを付ける
  • 音に存在感を与える
  • 音割れを防ぐ
  • 音を太くする
  • 音圧を上げる

といった内容で使える。

また、リミッターとは兄弟の仲である。

 

 

ということでした。

 

次回のコンプLv2では、実際にパラメータや音を聞いて理解を深めてみたいと思います。

 

 

それでは!