【日記】シネマティック音楽制作までの道のり【part3】

こんにちは。

前回は「シネマティック」「Epic」という大本の意味をザッと調べた辺りで終わりましたが、今回は参考音源をYoutubeなどで聴いて、制作までの具体的なイメージを固めていこうという内容でございます。

 

そろそろ「ONNUEHO 6th」のデモ曲くらいは出来ていた方がいいのに、まだイメージすら固まっていないので結構やばい。イメージのきっかけになりそうなものを見つけなくては・・・!!

 

組曲『惑星』 – グスターヴ・ホルスト

「火星」の打楽器の印象と、「木星」の旋律が有名かと思われるホルストの『惑星』

私は宇宙に興味があるので、オーケストラ&惑星ということで安易ながらそこからイメージを求めて聞き込んでみます。うーん、実に素晴らしい。しかし「火星」の打楽器にイメージを物凄いもってかれる(笑

 

こちらはトップをねらえ!の「危機」

スパロボαでこの曲を聴いてすげーかっこいいと思っていたのですが、後にホルストの「火星」を聴いて、ああこれが元ネタだったのかと納得してしまった。宇宙が舞台で、宇宙怪獣が無機質にゴンゴン飛んでくる圧倒的な物量・・・ぴったりなんですよねぇ。

 

こちらは平原綾香さんの「Jupiter」

平原さんは個人的に好きなシンガーなのですが、これもホルストの「木星」が元の曲。メロディと壮大さが心に刻まれて胸にドンと来る。

 

交響詩『フィンランディア』 – シベリウス

1900年頃、ロシア帝国が当時支配下にあったフィンランド大公国の愛国心を沸き起こすとして演奏禁止にした・・・ということで有名なシベリウスの『フィンランディア』

『惑星』の後にこれを聞くと物凄く叙事詩的な感じがしますね。ほんとに勇壮な気分になってくる。

 

・・・でも、なんとなく今回作りたい方向性とはちょっと違うのだろうか、ここまで聞いてもイメージが出てこない。やばい。どうしたもんか。

 

『月光』 – ベートーベン

ちょっと雰囲気を変えてベートーベンの『月光』を聴いてみる。

具体的には星繋がりで、第一楽章の雰囲気を感じてみたかったのだけど、イメージが膨らむ前に「はー、良い曲だなぁ~」とか思ってる間に第一楽章が終わってしまった(笑

 

・・・なんだろう、今自分が持つONNUEHOのイメージは、もっと大自然を感じさせるものの気がする。ちとわかりやすい曲を聴いてみようか。

 

『Black Blade』 – Two Steps From Hell

というわけでTwo Steps From Hellの『Black Blade』

Epic MusicではTSFHが有名かどうかわからないのだけど、とりあえずド迫力なんですよね。エピックサウンドの経験値が少ない自分には、まず現代的なわかりやすいところから入った方がいいのかもしれない。あとこのミキシングは凄まじい。音の広がりもそうだけど、特に低音。

・・・しかし海外のEpic Music沢山あるなぁ。

 

『He’s a Pirate』 – Pirates of the Caribbean

パイレーツ・オブ・カリビアンのあのテーマ曲『He`s a Pirete』

改めて聴くとめちゃめちゃかっこいいですね。この作品すんごい人気出たもんなぁ。映画で見るとテーマのメロディが耳に残るという印象だったけど、こうして曲だけ聴くとYoutubeの音源でもかなり迫力がある。

メロディのキャッチーさで、主人公のジャック・スパロウが陽気で真っ直ぐな人柄を思わせるようにも思える。上の動画ではさすがに繰り返しなので7分くらいになると飽きてくるけど、こういうのもいいなぁ。

 

『Celtic battle music』

Youtubeで見かけた、ケルト音楽の壮大な曲。

Epic Musicとしてはわかりやすい気がする。まだケルト音楽について詳しく勉強していないので奏法とかは知らないけど、北欧の山や大地、歴史を感じるのはバグパイプとかがあるからだろうか。

詳細に使ってる音源のリストがあって、EastWestのハリオケとか、Embertoneとか、8dioとかあってなるほど大体皆この辺使うのかという参考になる。

 

『西郷どん』テーマ曲 – NHK大河ドラマ

NHK大河ドラマのテーマ曲は文字通り各作品ごとのテーマであるためか、かなりキャッチーなものが多い印象。

今年は西郷隆盛の物語ということで、結構面白いこともあって「西郷どん」の動画貼ってますけど、過去の大河ドラマのテーマ曲を流して聴いてるだけでもかなりドラマティックな気持ちになれる。「秀吉」とか「毛利元就」とか、10代の頃見ていた作品のOP聴くと違う意味で感じ入る(笑

「秀吉」の時は信長役を渡哲也が演じてたんだよなぁ・・・。ナツカシー

 

『Iron-Blooded Orphans』 – 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

今回の最後に、鉄血のオルフェンズといえばこの曲『Iron-Blooded Orphan』

壮大という方向性の曲とはちょっと違うかもしれないけど、叙事詩的という点においてはガッツリ心を掴む。ガンダムUCは好きだけど、ここは新しいものをどんどん取り入れていきたいということでオルフェンズ聴いてみたけど、この曲聴いてると胸が熱くなる。ガンダムAGEなんかもなかなか熱い。

こういう曲をここぞという時に作れるようになりたい。

 

おわりに

飛び飛びに動画を聴いてきたわけですが、他にも色々聴いたお陰で楽曲の大雑把な形は見えてきました。

あとは曲の中身。どういう展開にしていくかはまだ見えてこないけど、ここで一度実際に音を置いていってイメージを形にしていってみようと思います。案外作り始めたら早いかもなぁ。

しかし、曲を数時間ぶっ続けで大量に聴くとさすがに疲れますね!しかも今夏だから暑いし(笑

 

それでは、今回はこんなところで。

 

【シネマティック音楽】たまに壮大系音楽で見かけるEpicて何だろ?【part2】

こんにちは。

今回は、映画や最近のゲームでもスケールの大きな作品が増えてきて、そのBGMを聴いたり、作るために調べている時に「シネマティック音楽」「Epic Music」といったタイトルやタグを見かけたので、それについてちょっと書いていきます。

 

そもそもシネマティックって何?

私が子供の頃は「シネマ」という言葉は近所にある映画館のことを指してるかくらいの印象でしたが、映像や音楽の分野で「シネマティック」と耳にするようになったのは、実は割と最近。

自分のアンテナがこれまで、そっちに向いてなかったっぽい。

 

調べてみると、

別表記:キネマティック

英語「cinematic」の音写で、映画(シネマ)に関連する物事であるこをを示す形容詞。

出典:日本語表現辞典 Weblio辞書「シネマティック」より

ということで、例えば「シネマティック音楽」というと、映画・映像に合うような音楽という認識で問題ないかと思われます。

 

それと、同じような言葉に「劇伴」というものもありますね。コンポーザーの方の記事などでよく見る言葉かと思いますが、これをWikiから引用すると、

劇伴(げきばん)は、映画やテレビドラマ、演劇やアニメで流れる伴奏音楽をいう。また、音楽におけるジャンルの一種でもある。

奏、ということのようですね。

 

この二つの言葉の区分が明確にあるかどうかは不明ですが、私の体感では、

  • シネマティック:ハリウッド映画などの流れから壮大なサウンド
    → 空間・映像などの空気感・世界観を強めに伝えるイメージ
  • 劇伴:日本の演劇、ドラマなどの流れからバックグラウンドミュージック
    → その時の情景・心情、作品のイメージなどの感受性面が強めのイメージ

 

シネマティックと聞いたら、「ダンダダン!ドーーーン!!」みたいに映画「パシフィックリム」みたいなスケールの大きい世界のイメージが出てきますし、劇伴だったらもっと日常的な人目線といいますか、暴れん坊将軍チャキーン!成敗!みたいな。(古い

イメージとしてはこんな風に捉えています。

 

シネマティック音楽のジャンルは様々

シネマティック音楽と聞くと、

 

「壮大なオーケストラ」

 

というイメージが私の中では一番あるのですが、実際一番ポピュラー一番大規模な音楽を演出するとしたら、西洋の管弦楽(いわゆるオーケストラと呼ばれるもの)が妥当といいますか、収まるべくして収まったという気がします。

ですが、シネマティック音楽というのは「映像に合わせた音楽」であるので、中身の音楽のジャンルも当然の事ながら色々あります。

 

前回も貼りましたが、こちらは「ONNUEHO 5th」のクロスフェード。

お聴き頂くとわかるのですが、オーケストラ編成は多いですが、民族楽器が主体であったり、ピアノだけの楽曲もあれば、シンセを使ったEDM系の曲もあったりなど、そのジャンルは様々

ただ、ONNUEHOの場合は「壮大な曲」のコンピレーションであるので、ONNUEHOの曲は「壮大」であって、だから全てをシネマティック音楽であると一概には言えないとは思いますが、

  • 壮大である=映像に合わせやすい

という流れもあるので、参考までに挙げてみました。

 

音楽:Epic(エピック)とは

Youtubeなどで壮大な曲などを探していると、時々「Epic」と書かれている楽曲を見かけます。

 

このEpicをWikiから引用すると、

アメリカで1990年代に生まれた音楽のジャンルのひとつ。

主にDJなどがクラブなどで扱うようなハウスミュージックから派生した音楽ジャンルに「エピックトランス」といったジャンルも存在するが、どちらも壮大・荘厳といった曲の特徴を由来にこう呼称されるものの、別のジャンルとして区別される。

エピック音楽は一般販売されることが少なく、主に映画の予告編などでのバックで使われるだけなのであまり知られていない。サウンドトラックと似ているが区別される。

というわけで、「Epic」という壮大系音楽というジャンルは割と最近生まれたものなんですね。

そのエピック音楽は元々映画の予告編だけに使われる、いわゆる「使い捨て」の楽曲だったようですが、今はその映画予告用に使われていた「壮大さ」に加え、“Epic”の文字が本来持つ「叙事詩」的な意味合いを含んだサウンドという感じがそのままします。

 

「叙事詩」をこれまたWikiから引用すると、

民族の英雄や神話、民族の歴史として語り伝える価値のある事件を出来事の物語として語り伝えるもの

とあり、Youtubeで「Epic」と検索すると、そういった雰囲気の楽曲作品が沢山出てきます。

 

もう見ただけで大体わかりますよね、ああ、こういう感じのやつか。と(笑

 

この動画にある「Epic Music」というもののイメージを簡単にまとめると、

  • 壮大、荘厳である
    → 非常に大きく、雄大であり、スケールの大きさがそこにある
  • 歴史的、神秘的である
    → 人類が紡いできた一言では言い表せないモノがそこにある

という、どこか人類の系譜を音にして伝えているような雰囲気があります。

 

日本のエピックといえば

Epic(エピック)の叙事詩的であるところに注目してみると、日本の伝統音楽としては「平曲」などがピッタリはまるのではないかと思われます。

しかし、平曲は語りがメインで楽器は琵琶が基本。現代的な意味での純粋な音楽かというとちょっと違うし、壮大かと言われるとそれも違う。なので日本の「Epic Music」と言いがたいかとは思いますが、叙事詩的であることには違いない

 

琵琶を楽器として使うことが出来れば、音を出すだけで強烈な叙事詩的要素を演出することが出来そう。

・・・なんだけど、日本の琵琶ってすんごく高いんですよね。鉦鼓と一緒で全然一般に普及してないので、軽くウン十万くらいする。

 

ちなみに雅楽の管絃は、壮大さという点においては当てはまりそうだけど、どちらかというと儀式要素が強めなので、感情の深みが強い叙事詩的要素は薄い気がしますね。

 

その点、ゲーム「大神」のBGMは西洋の管弦と日本の管絃を合わせ、尚且つ歴史的な深さを持っている

壮大であり、叙事詩的であるとか・・・大神すごいな。まさに日本のEpic Musicじゃないか(笑

 

 

ちなみに、Epic Musicの作り方はMerry bad endingilodolyさんの動画がありましたので、参考までに載せておきます。

動画だけ見ると簡単そうであり、そこに到達するまでが案外長そうでもありますが、私は非常に勉強になりました。

 

まとめ

以下、個人的見解を含めて簡単にまとめてみます。

  • シネマティック音楽
    → 映画に合わせたBGM
    → 映画の内容にもよるが、最近は壮大なものが多い印象
    → イメージとしては、作品内の世界観自体を表現
    → 全体的な視点から音を合わせている気がする
  • 劇伴
    → 映像・演劇に合わせたBGM
    → イメージとしてはその場の状況、雰囲気などを表現
    → 人間の感情面など、具体性強めの印象
  • 「Epic Music」の特徴
    → 壮大、荘厳である
    → 歴史(民族)的、叙事詩的である
    → 圧倒的じゃないかッッ!!

 

・・・こんな感じでしょうか。

 

最近のゲームでいったらNieRとか良いですよね。壮大でありながらメロディも結構強めなので、個人的には好き。PS4あるから今から買ってもいいなぁでも時間ががが

 

今回はここまで。

 

シネマティック音源を作るために一から勉強しなおすという日記【part1】

こんにちは、MAKOOTOです。

ここ二ヶ月間の仕事の納品も終わり、やっと缶詰状態が解かれたのでまたブログ書いていきます。

 

ちょっとブログの方も一度リニューアルといいますか、色々綺麗にしたいところではあるのですが、まずは曲作りに関して手を動かすことを第一に改めてやっていきたいと思います。

・・・お問合せから迷惑メールが来るようになってきてたり、作曲音楽系ブログなのにドラクエの記事が一番アクセスが多かったりなど、これはいかんなぁという点が随分あるので(笑

 

シネマティック音源を作る

ブログを書く時間が捻出出来るようになったので、再び和楽器に関して調べたり試してみた内容を記事にしたいところですが、ひとまずそれは置いといて、ここしばらくはシネマティック音源を作るために勉強した流れを日記形式で書いてみたいと思います。

 

なぜいきなりシネマティック?というと、以下が大きな理由になります。

 

ONNUEHO 6th

これです。

Symphonic CityKyoさん主催の壮大なインストコンピレーション音楽作品

 

『ONNUEHO』(「おんぬえほ」と読む)

 

これの6thに参加表明をしたのがきっかけです。(画像は5thのもの)

おんぬえほ5thのページはこちら

 

音楽イベントM3やコミケ等、いわゆる国内の同人音楽即売会の流れに詳しい方は「あ、これか!」という風にご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、まーこの作品とりあえず凄いです。

2017年秋M3のONNUEHO 5thを例にとると、

  • DVD 1枚 全51曲
    → 第1章~第5章に分かれ、全曲で約4時間分という桁違いのボリューム
  • オーケストラに関する知識や感性に長けている作家が多い
    → 20代~30代?が多いだろうと思われるのにクオリティが高い
    → 普段シネマティック系を作らなそうな方もドえらい凄い曲作ってたりする
  • 価格:イベント1500円、通信販売2000円
    → こんだけのボリュームなのに値段が安い
    → この界隈は純粋に音楽を楽しもうという人達の集まりなので、値付けに関しての云々はそもそも無粋。・・・なんだけど最初それくらい中身にビビった自分がいる

・・・大雑把に書くとこんな感想になります。率直に。

 

私がM3やコミケにサークル側としてよく参加していたのは今から10年くらい前で、当時は東方やボカロが大流行りしていたので、確かに「CD4枚組」とか、沢山の作家たちによるコンピ企画は色々ありました。Cradleとかね。

あったけど、この「ONNUEHO」はそういう有名だったり流行りものアレンジではなく、純粋な壮大系オリジナル楽曲なんですよね。つまり私の辿った経験から見ると、完全に真っ向から音楽をしている非常に粋な作品に見えたわけです。(アレンジが邪道だとか、そういう意味ではない)

 

自分も数年音楽から離れていたり、当時もそこまでつぶさにリサーチしていたわけではないので断言的なことは言えませんが、「ONNUEHO」のようなオリジナル楽曲で1作品の容量がこれだけ大きいものってあんまりないんじゃないかなぁと思うんですよね。

あくまで一個人の意見として、ですが。

 

そのONNUEHO 6thに参加表明しちゃったのだ!

自分の経緯はまた別の機会にするとして(興味はないだろうけど)、ひとまずどー考えてもスゲェェというか素晴らしいゼェェチクショオオという楽曲が集う「ONNUEHO」にですね。今回、思い切って参加表明させて頂きました。

理由としては、

  • 自分の楽曲制作レベルを引き上げること
  • 主催のKyoさんとイラストを提供されているmochaさんの人柄に惚れたこと

この2点。

 

自分の楽曲レベルの向上

これは私が作った一年前のオーケストラ風の楽曲。この曲はこれはこれで好きです。

が、それとは別で、常に突き進んでいこうとするのが挑戦者というもの。学びは生涯と考えているので、ONNUEHOに参加するとなると嫌でも良い曲作るぞとなるので、正直ちょっと怖いけど飛び込んでみたいと思います。

 

これを非常に簡単にいうと、

かっこいいの作るために頑張るZE!!

こうです。

 

人柄に惚れた

私の場合、「人の縁」というものに関心があるからかもしれませんが、自分の人生を振り返ってみても、自分の行動のきっかけが「人」であることが少なくなかった。

なんかこう、名指しでこう書いてしまうのもあれかなぁと思わなくもないですが、今年の春M3でKyoさん、mochaさんお二人とお話している時に、

純粋にこの場を盛り上げて皆で楽しんでいこう

という気持ちが強く伝わってきたんですよね。もちろん人によって媒体は様々ですが、そういう根元の純粋な思いとその行動に感銘を受けたといいますか。

 

自分の場合はー・・・というだけの話なんですけども。

 

おわりに

思った以上に長くなったため、今回は一端ここで区切って、次回part2から実際に自分のシネマティック音楽を作るためになんやかんや色々調べたりしている流れを日記形式で書いていくことにします。

 

あとこれまでのブログの書き方について、色々試してみた結果どうも自分らしくないというか、かなり迷走状態になってしまったことで筆が鈍っていることがわかったため、例えば、

  • まず読者の悩みを頭に持ってきてー・・・
  • 次に解決策を提示してー・・・
  • 実際の解決法を自分の言葉で書いてー・・・

みたいな流れを一旦忘れて、自分が一番書きやすい内容から書いていくことにしようと思います。その合間合間にプラグインの使用法だったりレビューなどの要点部分だけを後でまとめて記事にしていけばいいかなと。

 

まずは、書く。

 

話はそれからだぜ・・・クックック(黒マテリア