忘年会と宮地レコーディングブース(RPM)体験

年末に音楽仲間と忘年会&折角集まるのだからと、宮地さんのレコーディングブースを訪問させて頂きました。

以下、機材の体感は個人的感想となりますので、その旨どうぞご了承ください。

Recording Proshop Miyaji(RPM)

アウトボードやマイク、ヘッドホン、スピーカーなどのレコーディング系機材専門の音楽機材好きには夢のような場所となっております。

皆普段から忙しく、なかなか集まる機会もないので、こういう時に普段体験出来ないことをしたいと思い、Dolby AtmosとRupert Neve Designs(RND)の新型機材などを体験したいと思い、お邪魔させて頂きました。案内・担当して頂いたRPMのKさん、本当にありがとうございました。

 


つい最近国内に入ってきたTegeler Audioの機材があり、その中でも気になっていたリバーブが聞けたのはほんと良かった。

値段は現時点の価格が30万以上しながら、リバーブは1種類のみ!という一本の「最強の槍」みたいなハードリバーブなのですが、思ったよりナチュラルにかかり、深く掛けても変なしつこさもなく、思った以上に使いやすく、汎用性の高い良いリバーブだなと思いました。

ハードのリバーブならもっと安く種類も多くしかも高品質なSTRYMONや、ソフトでも高品質・密度の高いリバーブは今や沢山あるので、その中で30万超えて一種類のしかもメンテが必要なハードウェアリバーブを使う価値はあるのだろうかと考えると思うのですが、このTegelerのリバーブはちゃんと唯一性があり、これでしか出せない質感もしっかり感じられてため、出音が気に入るのであれば普通にアリだなと。

 


宮地さんでの体験メインその①、

  • SSL FusionとRND Master Bus Transformer(MBT)の聞き比べ

結論から言うと、Fusionの場合は、どの音を通してもある程度の似たような質感に仕上がり、設定を大きく弄ってもそこまで大きく破綻はしないといったイメージで、RNDのMBTは逆に思っていたよりもずっと音の質感を変えられる感じでした。

Fusionに関しては私はプラグインをよく使うので、ハードのFusionとの違いは大体把握できたような気はします。SSLアウトボードを通した特有のあの感じは確かにあったし、きっちり仕上げてくれる。ただ、これだと物足りないな~と思って手放してしまう人の感覚もなんとなくわかったような気もする(笑

私みたいに、BGM沢山作るマンみたいな場合だと、どのタイプの曲を作っても一定以上の統一感と質感にしてくれるFusionの方が楽で使いやすいのですが、MBTの方がアーティスティックといいますが、弄り甲斐のある機材ではあるのかなと思いました。

それとMBTは、個人的にはそんなに期待してなかったColor Compが予想以上に良い感じの効き方をしてくれたこと。どうやら従来のコンプとちょっと仕様が違うようで、500モジュールで別個出してほしいかもと思ったり。そしてWidthは思った以上にがっつり出るし、最終段のSilkも結構効く感じでした。Silkは赤と青両方使えるのが初であり売りだと思うのですが、高域のREDはまぁ、広範囲に明るい感じといいますか、調整はすぐ理解できるのですが、低域のBLUEは、特定の低域の出てる曲だとすぐにバリバリするけどクラシックだとむしろ丁度いいみたいなところもあったので、もっと時間かけて体験したい機材でした。

 

宮地さんでの体験メインその②、

  • Dolby Atmos体験

前面4機、側面4機、天井4機の計12台のGenelecスピーカで360度方向から音が出てきていたのですが、もう気分は完全にゲームのアバターになって、とある世界に降り立ったみたいな感じ。写真は完全に取り忘れてしまったためNeve系のかっこいいチャンネルストリップの写真を代わりに置いておりますが、ドルビーアトモスはガチで新感覚でした。

なんかこれ体感すると、音が上や下や後ろにあったりして、パンニングとか大変そうだなとも思いつつ、2チャンネルですら悩んでる自分はなんなんだ…みたいな感じにもなりました(笑

今後の普及はともかく、先に体験出来てよかった。

 

他にもDTM、ヘッドホン、マイク、ギター、スピーカブースなどあったのですが、2~3台のアウトボード体験で時間の大半が吹っ飛び、駆け込みでドルビーアトモス体験してあっという間に2時間過ぎてしまった。事前にこれだけは体験したいと決めていって正解でした。

宮地の店員さんで対応頂いたKさん、改めて本当にありがとうございました。対応も丁寧で知識も豊富すぎて大絶賛でした。

 


そして最後は秋葉原のビアオタのお店で忘年会。
もはや20年来の音楽仲間ですが、あまりそういう感覚はないもんですね。

というわけで、来年も頑張りたいと思います。
今年もお疲れ様でした。


メリークリスマス!
God bless Us, Every One!

 

 

2023年のBlack Fridayで買った音源とプラグイン

三年半ぶりのブログになりますMAKOOTOです。とてもとてもとてもとtこんにちは。
さて、久々すぎてブログ運営については色々整えたいところではあるけど、ひとまず現行のまま、2000年代頃のブログみたいな書き方で、つい先日の2023年のブラックフライデーで購入したものでも書いてみようかなと思います。

Keepforest – Breakout  Pro、Warzone

もうトレーラー系を作るには欠かせないKeepforest製音源から、DevastatorシリーズのBreakout(上)とWarzone(下)。

本当は4つあるDevastatorシリーズの中の最新にして最終版のBreakoutだけ買えばしばらくは十分だろうと思っていたのですが、トレーラー系を作っていると案外四つ打ち要素といいますが、リズム系もあった方が何かと困らない感じもしていましたため、リズム系にも強そうなWarzoneも多少悩んだ挙句、追加で購入。

Devastatorシリーズは一つの音源だけでもトレーラー系特化の音素材が十分入っているので、同じ「ドォン」という音でも、そのニュアンスが微妙に違う音が複数欲しい自分としては大変ありがたい。
ただ、トレーラーサウンドを作るならともかく、もっと一般的でイメージしやすいエピックサウンドや壮大な世界観の曲を作るとかなら、4つあるシリーズの内どれが一つあればアクセントとして十分かなぁと思ったりもします。

 

Impact Soundworks – Shreddage3 Abyss

少し前に東京スコアリング・ストリングスでちょっとした話題になっていたImpactSoundworksさんの、ベース音源シュレーデッジ3のアビス。

このShreddageという綴りが2の頃から毎回覚えられなくて毎回調べるわけですが、最近ベース音源はこいつを主軸に曲を作っています。もうちょっと低音をしっかり出したい場合はド定番のTrilianを使うのですが、BGM制作の場合、折角のずど~んとした低音も割とカットしてしまった方が良いケースが多かったりするので、それならもう少しライトに音作り出来るもの&新しい音源を使いたいなと。

個人的にそのままで使うには若干音が明るいのですが、ベース音源はエフェクトなり何なりで音作り出来ますし、それが楽しかったりもするので問題は無し。ちなみに私はベースのスライド超かっこいいと思っている勢なので、その辺の打ち込み表現がやりやすいかどうかも判断基準にしてます。たまに、出来そうな顔して出来ない音源とかもちらほらあるので。

 

IN SESSION AUDIO – TAIKO CREATOR

IN SESSION AUDIOさんから、日本の和太鼓やそれに付随するパーカッションが沢山入っているTaiko Creator。

今、和風のBGMを作る時には、Strezov Sampling – PERCUSSION ESSENTIALS X3Mを使っていて、「ドン」という音の面を叩く音はそれなりに入っているのですが、「カッ」という縁を叩く音は少ないので、もっと音のバリエーションを増やしたいと思って予算と悩んだ挙句、購入。

手持ちの近い音を色々弄って加工する試行錯誤は大事だけど、生音系でそれをやるとどうしても不自然な部分が出てきてしまうし、曲中の音数が少なければ尚更誤魔化しがきかない。なので、時短の意味でも自然な音が沢山入ってる音源は、作るより買う傾向に最近あるかもしれない。

あと、同じメーカーさんでSHIMMER SHAKE STRIKE 2というシェイカー音源もあるのですが、BGMに程よく挟める音色が豊富でオススメです。私はかなり使用率高し。

 

Kiive Audio – Complexx、S-Quick Strip

続いてプラグインですが、まずKiive AudioのComplexx。

当初、Distressorを模した同メーカーのXtressorのセールを待っていたのですが今回の黒金では来なかったため、試しに新作のこれをデモってみたら思った以上に好みの音の叩き方だったため、若干投資の意味も込めて購入。

ただ、いいなと思った部分は他にもあって、音を叩いた時の質感以外にも、

  • THDが付いてる(後述のS-Quickのプリアンプのドライブ感が好みだった)
  • Widthが付いてる(コンプなのについでに広がり感も多少調節できる)
  • Dry/WetのMIXノブが付いてる(最近のは皆付いてる感ある)
  • 暗さと明るさ微調整のToneノブも付いてる

という、どれも丁度やりたかった機能がほぼ付いており、更にその調整具合もまた自分的にはいい塩梅だったのが決め手でした。

もっとしっかりステレオ感を出したいとか、もっとハイを抑えたいとかそういうのは他の専門プラグインでやるんですけど、ちょ~~~っとだけ調整したいな~という時って結構あるので、それがここで出来るのは意外とありがたい。ただ、少し深めにかけると自分の意図とは違う音の返りがあったので、浅めでMix50%くらいで運用かなぁと思ってます。

 

次に、今回の黒金で個人的当たりのS-Quick Stripプラグイン。

Solid State LogicのSixというミキサーがあるのですが、そのSuperAnalog回路を模したプラグイン、なのかな多分。製品としてはSixのチャンネルストリップの機能から、素早く音を整える体でいるとは思うのですが、私はこいつを差した時のプリアンプのドライブ感が好みだったことと、音によっては上手くハマるトランジェントの調整の2点で買いました。あと安い。

私的には左上のプリアンプ部のゲインを上げてのドライブ感調整でむしろ十分で、更にそこに追加できるサチュレーションは個人的にはやりすぎな感じがして使ってないのですが、とりあえず、音の位置みたいな部分が特定のアウトボードを通した時のような感じに近かったように私には感じられたので導入しました。

あとはEQのポイントや、SC機能付きでコンプとかも付いてて良く出来るなぁと思うのですが、ちょっと違うなと思ったらOFFればいいだけですしね。ちゃんとMixノブも付いてるので汎用性はかなり高い。

 

Cableguys – ShaperBox 3 Bundle

そして最後はShaperBox3。

曲を作っていると、トラックの一部分もしくは尺の中の4小節だけとか、部分的に雰囲気や印象を変えたい時って実は結構あるので、そのバリエーションを増やす為に購入。まだ本格導入はしていないけど、こういう便利ツールは本格派の人はもちろん、私みたいなEDMとかあんまり作らない人間や時短したい人も恩恵はでかいと思ってます。

というかプラグインの存在を認知した瞬間に「あ、これ必須なやつだ」と即思ったので、多分間違いない。

 

あとがき

他にもCubase13アプグレとか細かいものを追加したりしましたが、レビューのつもりもないので割愛。

今回の導入で今後の曲作りにかなり活かせる楽しみも出来たので、頑張りたいすね。

 

それでは~